普段使っているエディタは Wz だ。もともと Vz を使っていたので自然とこうなったのだが、諸々の不満がある。

参考リンク
Village Center ―― WZ EDITOR 4.0 with WZ MAIL (販売元)

ちなみにエディタを必要とする最大の場面は、プログラム作成である。完璧にカスタマイズした Vz の使いやすさは麻薬的で、Dosから Windowsに乗り換えたときにはえらく苦労した。各種のエディトボックスやテキストエリアでキーアサインが違うのがつらかったし、マクロが使えないのも大きかった。だが結局妥協して現在はメモ帳程度でもそれほど苦労なくメールが書けるようになっている。日常的文章作成においては特に問題はない。

ただやはりプログラム製作ではメモ帳ではつらい。一番よく使うプログラム用エディタに必須の基本機能は、対括弧ジャンプとオートインデントだが、正直これがないとプログラムなんか書けない。

で、Vzの名残からその後継っぽかったWzを使用しだしたのだが、やはり大きく違う。何よりマクロが違うのが痛い。「マクロをいちいちコンパイルしないと動かない」「マクロ用の資料が中途半端」というのも痛かった。値段も高いしね。結局 Wz ではマクロをほとんど自分で組むことなく、誰かが提供してくれる物をありがたく使わせてもらっていた。

だが、これは妥協なのだ。エディタはやはり「自分でマクロを組み込んでカスタマイズしまくり」でこそ利用価値がある。

で、代わりの物を探していたのだが、現在候補は二つ

である。

xyzzy

これは1年ほど前から使っているのだけど、このエディタの機能は非常に強力だ。マクロ用の言語が lisp で独特(C言語系でもBasic系でもない、「関数型言語」)なので取っかかり難いが、見た名以上に奇妙さはなく、Windows の DLLを呼び出せて、いわば何でもできる。Lisp は Interaction mode で即時実行できるし。Emacs で培われた、プログラミングに便利な各種のマクロが移植されているのもいい。dabbrev とかの補完系のマクロは特に便利だ。Wzには無かった。
ただ、GNU Emacs 系のエディタなので、キーアサインがWindows慣れさせた自分の感覚と大きく違うのが気になる。そして、MDIではないけれど一つのウィンドウで複数の文章を管理するという方式になっているので、SDIになれた自分には少々つらい。
よく考えれば Vz も同じような方式だったのだが、いつの間にかWindowsに汚染されてしまったようだ。

参考リンク
ばさらやる気のないぺぇじ( xyzzy 開発元)xyzzy no linkxyzzy Mailing List Archive

VxEditor

このネーミングはVz を意識しているんではないかと思うんだが...
このエディタの特長は SDI方式であるということと、マクロ用として DMonkey を積んでいると言うこと。DMonkey は非常に強力な ECMAScript ( JavaScript )エンジンである。WindowsScriptingHost で作り出したActiveXObject も扱うことができるし、DLLを呼び出すこともできる。なんでもありだ。
問題はマクロがあくまで外付けでしかないということ。Editorの機能と密接には関係しておらず、入力を制御する補完系のマクロを作ろうと思うと結構無理をしなくてはならない(それでも作っている人がいるから凄いよね)。色分けに関わろうと思ってもかなり苦労するんじゃないかな...

参考リンク
X-Labo WebPage.( VxEditor 開発元)VxEditor & DMonkey布教ページSourceForge.jp: Project Info - DMonkey ( DMonkey 開発元)