EGO-WRAPPIN'

午後7時に帰る途中、ヘッドフォンステレオを聞きながら自転車に乗っていた僕は、とてもきれいな女性とすれ違う前に自転車を止めて言った。「僕とつきあってください」すると彼女は困ったものでも見るような目でこちらを見て言った。「もしあなたの聞いているその曲が、EGO-WRAPPIN'の『色彩のブルース』なら」ぼくはヘッドフォンをはずすと彼女の耳に当てる前にCDを2曲巻き戻した。