日本のブログの歴史 別解

掲示板の話題をまとめる形で個人ニュースサイトが成立した」という事を昨日書いたけれど、「掲示板のネタ元提供者として個人ニュースサイトができた」という経緯もあります(そっちの方が多?)。
有名な個人ニュースサイト「ムーノーローカル」のニュース部分は、本来掲示板に人を呼び込み話題を盛り上げるためのものとして立ち上げられありました*1
そのころは「優良な情報を得るためにはそこでコミュニティー形成すべし」という風潮がありました。コミュニティーが形成され多くの人が情報交換すれば低コストで有用な情報を生み出すことができる。コミュニティーを形成させ、構成員が部外者も含めて気軽に情報交換・発信できる場として掲示板が最適でした。
PV数のみがサイト評価の基準でした。PV数を稼ぐためには、サイトの質の向上は当然ですが、実は更新を頻繁にするという近道もあります。更新を頻繁にするためにはCMSが楽ですが、当時は、CMSとして動作するものが掲示板くらいしかありませんでした。
情報を得る・発信するツールとして掲示板は最適のシステムでした。掲示板から「荒らし」を排除したものとして「ニュース型CMS」が生まれ、これが単一管理者用途になるとブログになります*2

*1:本当は、もともとFTPサーバを立ち上げて様々なデータ(違法なものも込み)を、やりとりしようというサイトだったらしい。FTPサーバでデータをやりとりするためにはどのIPでどんなデータをやりとりするかという情報の交換の場が必要で、それに利用されていたのが掲示板。人が多い方が有用なFTPサーバ情報を交換できるので人を呼び込む必要がある

*2:また因果関係を無視して適当なことを(;´Д`)