日本のウェブログの歴史

「ブログ」という言葉が輸入されると、よくなされる反応として「日本では日記サイトが昔からあった」という指摘がありますが、一番似ているのは日記サイトではなく「個人ニュースサイト」だと思います*1
私が知っている中で一番古いのはSMALL NEWSですね。教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史によると1998年に開設。これらのニュースサイトはリンク+コメントで構成されており、ほぼ毎日更新されている、という点においてブログの定義に非常によく似ています。
これ以前はソフトウェア系の「ネット上に一時情報源がある情報へのURL+コメント」形式のものがありました。秋保窓(のちの「窓の杜」)なんかは1994年、日本のインターネット黎明期に開設されていますね(各新聞社のサイト開設はこれより後)。
で、これら個人ニュースサイトの原型はやはり掲示板でしょう。「2ちゃんねる」「あやしいわーるど」「ネットニュース」「メーリングリスト」「パソコン通信BBS」でしょうか(システムは全然違いますが形式としてはほぼ同じ)。これら掲示板で多くの人がやりとりする、あまり一覧性のよくない情報を、誰かが見やすく並べるようになったのが個人ニュースサイトの走りかと思います。やがてそれらはアンテナなどのロボットを駆使し、掲示板に頼らず自ら情報収集を行える能力を得るようになります*2

*1:日本ウェブログ学会ではweb日記、テキストサイト、ニュースサイトを総称してウエブログと呼ぶと定義されてますね

*2:この辺、因果関係はめちゃくちゃですがこのまま(;´Д`)