ファイル交換ツールは合法 続報

判決の要旨は次の点にある

  • ユーザー行動を制御できるか?

ユーザー行動を制御を制御できないとはつまり、中央サーバを運営していない、ソフトウエアの動作上中央サーバが必要ないということである。GnutellaWinny などの完全P2Pあるいは、スター型の内で運営者が中点サーバを持たずユーザー側が中点サーバを持つという構造のP2Pであれば大丈夫、ということになる。
これは責任逃れの手法であると捕らえることも可能だ。だが、事実でもある。
実際問題として、これらのネットワークは一度動き出すと、止めることは誰にもできない。(スタート時のノード情報を集めるためのサイトが必要となる場合が多いが、これらは「あれば効率がいい」程度の必要性しかない)
今後著作権団体は、提訴はもちろん、これを合法と判定することのできる現行法を、違法としか判定できないように変更するために猛烈なロビー活動を行うであろう。
彼らは法律を作って自分たちの利益を守ろうとする、ということだ。もしここで得られた自由を守り通したければ、我々もまた法律を作る必要がある。

参考URL
ZDNN:ファイル交換ソフトに罪はない――勝者逆転の波紋
CNET Japan - 「ファイル交換ツールは合法」との裁定に驚きの声
米連邦地裁がファイル交換ソフトの違法性を否定
『デジタル・ミレニアム著作権法』の州法版が米国各州に続々登場?