ビデオで見る。このアニメはおもしろい。チュチュたん(*´Д`)ハアハア っぽいキャラと周囲の反応で引いた人は損をしていると思う。ちなみに、そろそろ終わりなので見る人はDVDかビデオで...
簡単な内容の説明を。メタ的な話で、「物語」というのが重要なキーワードになっている。

  • アニメの中の主軸となる世界は「金冠町」。そこに「王子とカラス」というタイトルのお話がある。「金冠町」という世界自体も「王子とカラス」の作者であるドロッセルマイヤーの呪い(?)の力によって「お話と現実が入り交じる世界」になってしまった。
  • 主人公は「鳥のあひる」がお話の力で「”あひる”という名前の女の子」になっている。主人公のあひるは”王子様”を助けるために「プリンセスチュチュ」という”お話の中の登場人物”に変身する。
  • ”王子様”は「王子とカラス」の主人公の王子様で、それが物語を抜け出して心を失っている。カラスを封印するために心を失った。

そんな設定だ。ややこしい。だがこのややこしさが楽しさでもある。メタ的な設定なので各種の無理のある「設定」が、「ドロッセルマイヤーがそういうふうに作った」と説明されれば、意外とすんなり受け入れられる。

おもしろいのはこのドロッセルマイヤーが「おもしろいお話」を望んでいること。

  • 王子が心を取り戻すとカラス(悪役)が復活する←→心が無い王子は白痴化し、プリンセスチュチュに心を取り戻して欲しいと告げる
  • プリンセスチュチュは王子に愛を告げると消えてしまう←→でも愛を告げたい

ね、こんなドラマが見たいでしょ、と言った内容のことをドロッセルマイヤーがカメラ目線でしゃべるのだ。みたいみたい、と思わず叫んでしまう。

そして、そう叫んでしまう視聴者の「他人の悩むところを見たがる醜い心」も、「ドロッセルマイヤー(視聴者の醜い心)VS 主人公達(視聴者はこちらに感情移入している)」という構図を取ることによって包み込む。

スタッフ
総監督:佐藤順一 原案・キャラクターデザイン:伊藤郁子 シリーズ構成:横手美智子
オープニング・エンディングテーマ
岡崎律子
DVD
DVD 1234
参考サイト
プリンセスチュチュ 公式サイト
Music of the "Princess TuTu"