日本のAA

うまく表現はできないのだが、図形を面の濃淡として捉えてしまう欧米式 AA との違いを思い浮かべて頂ければ、私の言いたいことは分かっていただけるのではないだろうか。グレイスケール AA が日本人に受けない理由は、サイズが大きくなる、職人芸の余地がないという他に、細部への視線の感覚を欠いているからではないだろうか。もちろん、日本語の字種の豊富さがあったからこそ、線描を主体とした AA を発展させることができたのだけれど、あれだけ精緻な職人技があるからには、それを支える特徴的な美意識があるはずである。

作業メモとか考えた事とか (2004年12月)

AAを印刷するためには? という文章の中の一文。