世界を変えるため

　47氏が「逮捕されても仕方がない」と言っているのは、つまり逮捕覚悟でwinnyを作っているということだ。それは、「世界を変えるため」に*1。
　現在の「コピーを制御する」ことで成り立つ創造者保護技術は、コピーが難しかった時代にしか有効ではない、すでにコピーの技術は心ない大衆の手に渡り、もはやコピーの制御による創造者の保護は不可能になっている、という認識のもと、「さあ、頭のいい人たち、コピーを制御するなんて不可能なんだから、それをちょっとだけ先延ばしにする技術で金持ちからお金を巻き上げるんじゃなく、コピーされることを前提にした創造者保護技術を作りなさいよ」というメッセージこそが、winnyを生み出している。
　昔の芸術家がよく言った「破壊が創造を生み出す」を実践したわけだ。
　僕はこの考えにはあまり賛同しない。石橋を叩いて渡るたちなので、どちらかといえば「コピー制御以外での方法が見つかってから壊した方がいい」と思う。まあ、それはおいておいて、ですね。
　そう、人はいつだってケツに火がついてからでないと動かない。動かないと動かないままでじわじわと真綿で首を絞められるように現実は萎縮しコンテンツ業界自体が衰退していってしまう可能性もあるわけだ。
　だから彼は火をつけたし、新しい石橋の提案さえしている。そう、彼のつけた「火」は消すことのできない火だ。彼の提案が気に入らなくても、火は消すことはできない。彼は自分の提案を受け入れてもらうために火をつけたのではなく、誰かが新しい提案、創造者保護のための仕組みを作ってくれることを期待して、火をつけたのだ。

　とにかく、僕が何を言いたいかといいますとですね、47氏が逮捕されたくらいでwinnyを使うのをやめるなんておまいら根性なしすぎですよ、47氏は逮捕覚悟でwinny作ってんだから、おまいらも逮捕覚悟で使えと、使って古い世界を早くぶちこわしてしまえと、47氏が逮捕覚悟で作ってたってことは、自分が逮捕された後のことも織り込み済みで作ってるんだから、たぶんまだ大丈夫だ彼を信じろ、と、

　そんなことを言う奴らを早くとっ捕まえて世界に平和をもたらしてくださいねd(^_-)! （この文章は著作権法違反を煽っているわけではないこと明記しておきます）

*1:そう、技術者の心意気はいつだって change the world