wiki書式のRFC

http://tikiwiki.org/tiki-index.php?page=RFCWiki
難しいな……既に方言がありすぎるのか? FrontPage - Wikiの文法の標準化に関するWikiでも感じたところだけど、自分の知ってる、慣れてるのと違うと違和感があって反感を感じてしまう。もちろんそれは非合理的なんだが……強制的に決まってしまうしかないのか……ただ「この書式をそれに使うとこういうときに不便」みたいな問題はどっかで情報を集めた方がいいと思う。たとえば「定義リストを”:用語:記述”にすると用語にURLを書けなくって不便(URLに使われる記号が区切り記号として使われているから)」とか。


Wikiの文法の標準化に関するWiki」で感じたのは、「構造主義者」が多いな、ということ。PukiWikiなんかもそうだけど、「W3C Valid なHTMLを吐き出すため」の書式を考えている人が多いのかな、と。確かにそれは「機械で整理」したり「考えをまとめる」ために必要だし、「将来的な拡張」にも必要なのだけど。一般的なユーザーにwiki必要なのは「構造書式」ではなく「装飾書式」ではないかな? メモなんだし。HTML、インデックス、構文解析ではなく、「全文検索」とかの富豪的方法で解決するべきで、他形式へのコンバートとかは考えないべきかと。
という点でTikiWiki-RFCWiki の方は何となく納得できるのだけど。
「メモなんだし」という点から見ると、実は「HTMLのテキストエリアでは実は全然ダメ」というのが最大の問題だったりする。


Wiki文法を考えるときに「行指向」にこだわりすぎだと思う。それってプログラマのためだけのもので、ユーザーのことを考えた方法ではない。「範囲指定できて範囲の中は別の書式」っていうのはいいアイデアだと思うんだけど。「整形済みテキスト」を表現するのに「行頭に空白」っていうのは「コピペが難しい」時点で負けだと思うし。
それと、HTMLが書けるってのはありがたいアイデア。実装する側から見ればXSSの問題とか、「テーブルの閉じタグを忘れる馬鹿への対処方法が分からない」とかがあったりするんだが、それは「解析に手間がかかる」からだよな。学習コストが少ないっていうのは大きい。


ところでこのRFC、なかなか日本では見慣れない機能があって、実装者としてはおもしろいネタもいくつか。「2.11. Page Breaks 」とか「2.13 Headlines with Expandable Area 」とか。
(ネタもと:ささやかなる実験場の開発室(HSJ.jp): RFCWiki