漢字のシーラカンス

現在使われる漢字は大体同じような画(かく)を持っており、縦棒、横棒、はね、はらいなど、共通の画を組み合わせて漢字を構成するが、大漢和辞典にある五万の漢字のごく一部は、見慣れない不思議な画を持っている。このような漢字のほとんどは、まだ画が固定化していない頃の非常に古い漢字が字典の中に生き延びたものである。いわば漢字のシーラカンスだ。これら生きた化石の中で、最も珍妙に見える漢字は何か、探ってみよう。
000038 「丑」の異体字。「丶」ではなく「・」を持つ漢字はこの表にある三字しかない。
004695 音:ソウ。対角線を持つ唯一の漢字。
041103 「長」の古字。「V」に似た部品を持つ唯一の漢字。
042586 「卯」の古字。三角形を含む唯一の漢字。