創造力の実装

人間に純粋な意味での創造力などないと考える私にとって、創造=想像とはすなわち未知の組み合わせという意味だ。何を組み合わせるのか、発想の素となるものはすなわち記憶である。
組合せの力は明らかに機械の方が強い。そして記憶の力も機械の方が強い。辞書を乱数で組み合わせることで機械は人間以上の創造力を見せるだろう。
では、なぜ機械には想像力がないと考えられているのか、それは妥当性の検証機能が機械にはないからである。もちろんごく狭い条件内での検証機能を実装することは可能ではあるが、条件を限定している以上それによって得られる解の数は限られており、そこから得られる価値は多くの場合検証機能実装のための労力に値しないものであり、実装されることがない。