マルチディスプレイ

ディスプレイを買った。これででデュアルディスプレイ環境の復活である。
もともとは富士通FMV-DP84Z2という15インチCRTを使っていた。だがあるとき思い立ってMatrox Millennium G450 DHいう外部出力端子を二つ持ったビデオカードNANAO FlexScan E65Tという21インチCRTを購入。デュアルディスプレイ環境に移行したのである。これがすばらしく快適。いままで15インチだったのが、倍以上に増えたのだからあまりの落差にどう使っていいのかわからない時期もあったが、使っていくうちにこれなしでは生きていけないような体になってしまった。
私には、頼みもしないのにいろいろな動画を送りつけてくれる友人がいる。結構長いものも多く、正直「ながら」でしか見たくない(「ながら」だったら見たい)ものが多い。その場合、デュアルディスプレイだと一方のCRTでは動画再生、もう一方で別の作業と、お互い邪魔することなく「ながら」できて快適である。ただ、Media Player だと、「アクティブウィンドウ時以外は全画面表示できない」という難点があった。他のプレイヤーでもおおむね同じである。
G450には、動画の再生部分だけを普通のテレビで見えるようにしてくれる機能がる。これがこういう場合に非常に便利で、BSPlayer などを使うと「画面が完全に隠れていても、動画の部分だけをテレビ出力できる」のである*1。まさにこのような状況のためにあるような機能ではないか(しかも多くの動画はディスプレイで見るよりテレビで見た方がきれいに感じられる)。
ということでG450 の二つある出力端子はCRTとTVに振り分け、もう一台、以前使っていたPCI用のビデオカード3Dlabs PERMEDIA2)を差し15インチディスプレイにつなぐこととなった。
これで、私の部屋には 15インチ、21インチのCRTが並んだ横に、これも21インチのテレビ、合計三台のブラウン管が鎮座することとなった。壮観である。友達が遊びに来たときは必ず引きつった笑顔で驚いてくれる。
ところが今年の2月くらいに、富士通15インチの方が壊れた。突然、ぷつん、という音がしたかと思うと、画面が中央の垂直線に収束してゆき、それっきり戻らなくなった。心停止の瞬間に立ち会った気分であった。
そこで今まで代わりのディスプレイを、17インチくらいを目星として見回っていたのだが、どうも液晶の価格が落ちてきた影響からか、大型ブラウン管ディスプレイの中古価格が非常に安くなってきている。FlexScan E65T も中古だが、ヤフオクで3万円程度した。ところが今回見つけたFlexScan E76Dという21インチのディスプレイは12000円*2。おもわず購入してしまった*3
で、現在、私の部屋は 21インチのブラウン管が3台ならぶ個人部屋、という実にオタクっぽい、とうかオタクでもこんなやついないぞくらいの部屋になってしまったのである。

*1:おそらく Microsoft Media Player はウィンドウの背面になってしまった場合は描写そのものをやめてPCの処理を軽くするという設計になっているものと思われる。このため、全面に別のウィンドウを持ってくるとテレビに出力されなくなってしまう。画面に一部でも動画を描写しておけば、見えていない部分も出力してくれるのだが、作業ウィンドウの横で一部だけちらちらしていると気になって仕方がない

*2:プラス送料が3000円もしたが

*3:15インチと21インチのCRTのデュアルは微妙に使い勝手が悪い。お互いの画面の大きさが違いすぎるため、ウィンドウの移動などがやりにくかったりする