キーワードから逃れる

id:stella_nf:20030423#1051067575 で触れられている「えんにゅ〜す騒動」って何だろう。この騒動は歴史を繰り返しているだけなのだろうか(わずか数ヶ月しかないのに!)。
id:DocSeri:20030423#p2 では「広告はなぜいけないのか」という私の疑問に対し、「登録されるキーワードは第三者にとって有益でなければならない」とお答えいただいています。判断基準を「第三者にとって有益か無益か?」ではなく「自分にとって害になるか、ならないか?」にはできませんか? そのようなぬるいルールの方が円滑に進むと思うのです。
「キーワードを所有する」という考え方ですが、「ある人について」のキーワードを作る場合、「誰が登録しようと、書かれた内容の本人が所有しているような雰囲気になる」のではないかなと。具体的に言うと「自分に関するキーワードに自分の悪口を書かれたくはない。書く方も無駄なギクシャクは避けたいから、キーワードの対象の人が不愉快な思いをする説明はしない」ということです。あと、自分で登録したところで「自分の悪口を書かれない」ようにはできない。システム的には誰も所有はできず、雰囲気的には書かれた対象の本人の支配下に。つまり、「誰が登録しようと同じ」ではないでしょうか。


などと書きながら、私の日記ではキーワードのリンクを見えなくしました。これは、特に説明を要しない一般名詞がリンクされすぎで、読者を混乱に陥れる害の方が多そうだ、と感じたからです。Microsoft が最終的に IE でのスマートタグの採用をやめたのは、結局文章が読みにくくなるだけだからではないかと思えてきました。
リンク自体を無くしているわけではないので、注意深い人なら(単語の上にマウスカーソルを載せるとか、タブキーを使うとかすれば)キーワードを発見できます。

私が作ったWebページに,Microsoftが勝手にリンクを挿入するなんてまっぴらごめんだ。“私の”文書の完全性が損なわれてしまう。私はこれまでそのような行為を許したことはなかったし,これからも許さないつもりだ

多くの人がはてなダイアリーキーワードに熱くなるのはつまりこのような完全性を求めてのことだと思うのですが、私は逃げるという一番消極的な方法で対処しました。
じゃあ、はてなで日記書くなよ、と言われそうですが、おとなり日記とか探すのは結構楽しいもんです。