はてなダイアリーのキーワード

こんな論争が
http://d.hatena.ne.jp/memn0ck/20030422
http://d.hatena.ne.jp/jouno/20030423
あるようですが、はてなの運営方針とは全然違うのかもしれないけれど、私はキーワードはなるべく固有名詞やマニアックな言い回しであるべきだと思うのです。キーワードを介せば同じ物事に興味のある人を見つけられるような。
マニアックな作品名とかについて日記で言及したときにキーワードリンクされるとうれしいし、するとそのキーワードの説明を見に行くし、するとそのキーワードを使っている日記一覧がでるのでそこも見に行くし、という流れがおもしろいのではないかと。
運営者が考えているのはおそらく、作品名の登録。日記である作品について言及する、すると同じ作品に対する別の評価が読めるし、同じ作品に同じような感想を持っている人が見つかるとその人が絶賛している別の作品も接してみようという気になる、そういう流れではないかと。
と言うことから考えて、この論争の的になっている memn0ck はサイト名なのですが、サイトの感想を書くこともあるだろうし、そこから別の人に興味を持つこともあるだろうと言うことでよいものなのではないでしょうか。
jouno さんは本人が登録すると言うことに疑問を持っておられるようですが、別にそれは誰がしようとかまわないと思います。memn0ck さんのサイトがどれほどの知名度なのかは知りませんが、マイナーであればあるほど日記に書いたときにリンクが張られると見に行きたくなります。それは日記の読者にとっても有用なものです。


逆に、よく使われる一般的な語彙が登録されていると混乱します(「日記」とか)。登録された方ははてなのキーワードを「共有の辞書にしよう」というかと思いますが。
普通のページ(はてなダイアリー以外)ではリンクはページの執筆者が張ります。その場合、リンクが張られているところはページの執筆者が「この単語について言い足りないことがあるけど、それはこのリンクをクリックして見てね」という意味で意図して張ったものであり、読者にとって有用なように張られています。
ただ、はてなダイアリーのキーワードは意図しないリンクのため、読む方にとって意味のないリンクの方が多いのです。たとえば「Aさんの日記はおもしろい」という文章があったとします。普通のページだとこの文脈で「日記」にリンクが張られていれば「Aさんの日記」そのものか「Aさんの日記についての説明」を読むことができますし、読者もそれを想定します。だから思わずクリックしてしまう訳なのですが、はてなダイアリーではそこに「日記」についての説明しかなく、失望します。
(固有名詞の場合は失望の率はぐっと減ります。そのキーワードの説明に書かれているのは固有名詞の説明で、読者は固有名詞の説明を求めてそのリンクをクリックするからです。さらに言えばその固有名詞について別の用法や別の説明を「〜を含む日記」のところで読むことができますので、さらに理解・世界が広がります。


単語を私有している、というのは「別の意味のある単語を私的に使っている場合」ではないでしょうか。Microsoft のワードみたいな。
たとえば私が「謎」というサイトを設置したとします。で、はてなのキーワードとしてこれを登録します。当然説明文は「nazoking の運営するちょーおもしろいサイト」です。「正体がわからないこと」などの一般的に知られている説明はしません。この場合は不正に私有した、と思われるのも無理はないと思いますし、消されるのも無理はないと思います。
今回の memn0ck はおそらく「memn0ck さんのサイトあるいはご本人」以外の説明はないですし、それ以外の意味で使う人がいるとは思えませんので、問題ないと思います。