IBMのCMが怖すぎる

街を行くビジネス・パーソンたちが音楽に合わせて叫びます。それは「I'm not like everybody else」。僕は他の誰とも違う!
http://www-06.ibm.com/jp/e-business/ad/tvcm/innovation/

歌詞は

みんなが僕に何かを押しつける
もじっとなんかしていられない
僕は誰とも違う
僕は他の誰とも違うんだ
みんなと同じような人生なら
そんなものには意味がない
みんなと同じような人生なら…
スペシャルになろう」

夜の校舎窓ガラス割って回るような少年の心を歌った歌詞であるが、この映像が怖すぎる。
こちらからCMをダウンロードできます→ http://www-06.ibm.com/jp/e-business/ad/tvcm/innovation/


近未来的な工場→煙突から青い花吹き出し街に溢れる→誰もいないオフィスにも→エレベータの扉が開き、従業員達がみんな同じ方向を向き同じリズムで口をぱくぱくさせている→メガネをかけたおばさんがこっちを向く(その間も合唱は続く)→各国の偉い人っぽい人たちがなにかの会見をしているような列→その人達も同じ歌を同じように歌っている→さっきのメガネのおばさんが自分のオフィスの部屋みたいなところで一人で感情的に歌っている→青くズームアウト→「僕は他の誰とも違う」というスーパーと、青く染まった近未来的な都市の風景→「スペシャルになろう」IBM


スペシャルになろう」という標語の元、「僕はみんなとは違う」と、「みんな」が「一糸乱れず」合唱する。まるで将軍様の前の鼓笛隊とか、1984的未来に出てくるビッグブラザーに洗脳された未来人みたいなかんじで。これは「特別になろうってみんなが同じように言ってるなんておかしくない?」というIBMの皮肉なのか?

こんなストーリーを感じてしまいました。


謎のIBM工場から吹き出す洗脳ガスが街に溢れる→みんながIBMのビジョンを賛美するようになる→メガネのおばさんはIBMの人で、洗脳主任→洗脳されていない人は私が見逃さないわよ→国連の偉い人たちも洗脳済み→IBMの統治は完了したわ→世界はもう洗脳済みなのだから→苦しい現実を捨ててIBMのビジョンをたたえよう→IBM