Greasemonkeyはそんなに恐ろしくない(君たちはもっと恐ろしい物を平気で使っているではないか)

以前書いた「Greasemonkeyは恐ろしい」というエントリーが、やけに反応があった。→ http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/nazoking/20050701/1120190176

しかし、矛盾するようだが、Greasemonkeyはそれほど恐ろしくはない。恐ろしさ、影響力で言えば、firefox拡張や、いろんなソフトウェアのプラグイン、そしていろんなソフトウェア本体の方が「恐ろしい」のである。
Greasemonkeyにできるのは、せいぜいcookieの窃盗である。それを利用してmixiのログイン情報を引き継いでうじゃうじゃできたり、(かなり難しいが)オンラインバンクからお金を引き出したり、程度はできるけれども、ハードディスクを破壊したり、パスワードを盗んだり、ソフトにウィルスを仕込んだりはできない。

あなた達はおそらく、いろいろなソフトウェアや先にあげた「Greasemonkeyより恐ろしい物」を、いろいろなところからダウンロードして利用しているだろう。
要は、それらと同じような判断基準を使って、Greasemonkeyユーザースクリプトを選択すればよいのである。たとえば

  • (人間的に)信頼できる人が配布しているか?
  • (技術的に)信頼できる人が使用しているか?

というあたりを確認すればよい。このあたりのノウハウは、Greasemonkeyを使おうというレベルの人間なら会得しているのではないだろうか?

しかもGreasemonkeyのユーザースクリプトは半強制的にオープンソースである。つまり、悪意ある動作はソースがクローズドな物よりも隠しにくく、ばれやすい。

ということで、所詮デベロッパーズツール、ソースの読める人間しか使えない、という指摘は半ば間違いなので、みんなも安心してユーザースクリプトを利用してね!